バックナンバー
ロンチサイトより愛をこめて・・・
7月下旬にルクセンブルグ大公国で開催された「World Balloon Trophy&HONDA CUP2007」に参戦した、HONDA Hot Air Balloon Racing Teamの参戦記です。チーフクルーでパイロットの奥様水上麗子さんが、大会中日本に報告のメールをしたところなぜか「ルクセン」が「る苦戦」に変換されてしまったとか・・・。さて、どんな大会だったのでしょうか?
水上麗子の「る苦戦日記」
7月20日
WBT2007に参加するため成田から出発です。今回の一行はHONDAチームパイロット水上にクルー山崎、水上妻とここまではいつもと一緒なのですが役員のひろぽん(彼はどこに行っても海外の役員からもひろぽんと呼ばれてます。)が加わり、4人での移動となりました。
いつも、どの国からルクセンブルグ入りするのかプランニングが楽しみなのですが、 今回はオランダから!理由は…オランダのパイロットのおうちにホームステイする予定でいたから!でも直前で彼がフランス出張の為留守にするとのことでそれも出来ずちょっとだけがっかり(>_<)まあ、お楽しみは次の機会に…
オランダ風車 今回の飛行機はとっても空いていて楽でした〜。1人3席くらい使って移動できたんです。みんな、休養充分でアムステルダム到着(^―゜)b ただ飛行機の中であんまり寝すぎると、時差ぼけが心配なのですが…やっぱり、寝すぎたみたい(-_-;

※ WBT=World Balloon Trophy&HONDA CUP2007
7月23日
時差ぼけの調整の為と大義名分をかざして2日間の休養をとったアムステルダムを後にいよいよルクセンブルグに出発です。移動は列車で!世界の車窓ごっごをしながらルクセンブルグまで6時間の移動です。ブリュッセルまでは車窓の景色もとっても素敵だったんですが、ブリュッセルを越えると、のどか〜な(単調な)景色にまぶたも重くなりすっかりお昼寝タイム (-_-)zz 起きた時にはルクセンブルグ入りしておりました(^o^;
ルクセンブルグ初日は、オフィシャルの方と駅で待ち合わせをして車を受け取るところから始まりました。それからいつもの倉庫に行ってお願いしていたトレーラーにシリンダーにインフレーターを受け取り、更に空港近くの倉庫に機材を受け取りにと走りました。2年ぶりのルクセンブルグですが道はばっちり!なんて自画自賛しつつ倉庫に着くと見慣れた顔ぶれが…。数人のオフィシャルの方がやはり機材の受け取りに来ていたのでした。そこでひろぽんをホンダチームからオフィシャルチームに手渡して!?無事機材も受け取って、今日からお世話になるホテルにと急ぎました。明日、飛べるかな〜〜〜〜でも、オフィシャルの方もホテルのオーナーも天気予報も明日は雨だって(>_<)
7月24日
公式練習日 初日の朝は…やっぱり雨、飛べませんでした。
今日は久しぶりに朝寝坊して、おなかが減ったので近くのコンビニで朝ごはんして、そのままドライブ!とはいえ、うちの夫婦の場合、ロケハンがメインでドライブしていてもランチサイト探しがメインになってしまう(^o^;それはそれで楽しいのですが…たまにはね〜(→_→) と、視線を送ってもやっぱりパイロットの目に入るのは地図とランチサイトに使えそうな広い土地だけなのでした。
午後も微妙なお天気、明日に願いを繋いで、とりあえず今日は(も)お昼寝!
7月25日
公式練習日2日目、朝起きるととっても良いお天気でした。今日こそフライトできると喜んで郊外に出掛けていくと赤い気球が1機フライト中!よ〜し負けないぞ〜〜〜と意気込みだけは大会並みに15分インフレなんて思ってたんですが、昨日雨でできなかった機材チェックをしながら組み立てていくとなんやかんやでとっても時間がかかってしまって、そのうち何やら、いや〜な風が吹き始めました。3人でのインフレなのに気球が暴れ始めてしまい、断念↓ 大会中なら絶対飛んでたけどね。練習日に無理することないさ!と負け惜しみを言いつつ、片付け。残念(>_<)
午後からはゼネラルブリーフィング、オープニングセレモニーと大会が始まりました。
開会式でのパイロットたち 恒例になったオープニングセレモニーでは気球車が隊列組んで(コンボイと言うらしい)広場を進み、車から降りたパイロットが紹介されたあと、町中の広場でオフィシャル気球を立ち上げ(とっても狭い場所なのに2機も立ち上げちゃうんですよ)大会の開始が宣言されます。パイロットの面々がちょっとだけ得意そうな素敵な開会式です。
練習フライトは散々でしたが明日からのお天気は良好ということで、ディナーパーティーもそこそこにホテルに戻りました。
さあ!明日から大会だ!
7月26日
大会初日、ブリーフィング会場周辺はふか〜い霧に包まれています。エヒテルナッハの町は谷間にあるので、メイン会場の湖近辺は霧が出ると最後まで霧の中です。
初日ターゲット目指す気球 以前にもターゲットが見えない状態のまま気球が通過したことがありましたが、やはり今回も3タスク、#1JDG ,#2湖へのフライイン、#3HWZが組まれました。
第2ターゲットの霧がずっと晴れないまま、ランチピリオドが近づいてきています。
ピリオド10分前にようやく各機が飛び立ち始めましたが、未だ湖は霧に包まれたまま、そして、その霧の中からオフィシャル気球が浮かんできました。
その頃、競技気球は#1のターゲットに向かって列を成しています。各機が微妙な修正をかけながらターゲット近くにマーカーを落としていきます。今回はGMDということでしたがターゲット周辺はマーカーの山!HONDAチームは…微妙な修正をすることができず11m↓
ルクセンのチェイススタイル 続く第2タスクのターゲットは霧の中、その霧の中に入らずに計器を見て投げたマーカーは投下直後に霧の中から上がってきた気球に真下に入られ、その気球の球皮に沿って外側に流れそのまま湖に入ってしまいとってもアンラッキ〜な結果に…第3タスクはとってもきれいなラインでアプローチ、5mにつけました。な〜んとなく微妙な今回の結果!でもまだまだ始まったばかり!何とか挽回しましょう!
午後はJDG,パイロットは久々のルクセンに戸惑ったのか、谷風を読み違えて不本意な結果、う〜ん、なんか調子でません(^o^;

※JDG=ジャッジ・デクレアド・ゴール=競技本部が指定したゴールを目指す
※HWZ=ヘジテンション・ワルツ=決められたゴールの中から1つを選ぶ
※GMD=マーカーを投げずに落とす
7月27日
朝の早起きはとっても得意なはずの気球人ですが、その私達がまだまだ夢の中にいる頃に、SMSで朝のタスクはキャンセルとの連絡が流れました。眠い目をこすって何度も確認しましたがやっぱりキャンセル(>_<) ということでおやすみなさ〜い (-_-)zz
27日PMフライト 午後です。とっても気持ちよい風がというよりはとっても強〜い風が吹いています。 え〜、これでも競技するんですか〜?するんです。ルクセンですから(^-^)
地元の新聞に載ったチームクルーの山崎君 さすがのドイツチームの面々も競技がキャンセルされるんじゃないかと半信半疑!でも、そこは競技者ですから〜フライトGoサインが出ても困らないようにしっかりランチサイトに使えそうなフィールドでみんなでおしゃべり。なのにキャンセルされずランチピリオド15分前!みんな観念したのか次々にインフレ開始!なんと、30分足らずで25kmもフライトしちゃいました。
HONDAチームのパイロットの言い訳は…あんまり風が速くて、アプローチがどうも遅くなっちゃって(^^ゞって、だめじゃんそれじゃ〜(T_T)
7月28日
今朝もSMSでキャンセルの連絡!え、まさか〜だってなんとなく飛べそうなのに…でも、競技委員長の判断は正しかったのでした。ブリーフィングが開始されるはずの時間にはしっかり雨が降ってきました。
教会と気球 午後はFinとMDT、今回はFinを大きく外した気球がMDTをとるというちょっと不本意なタスク。両方狙いにいった多くの気球はどちらも追えずという結果になりました。
風待ち中 でもこのタスクは観客にとってはとてもうれしいタスクになりました。
古い町並みが美しいエヒテルナッハの街を気球が舐めるようにフライトしてくれました。
私達も湖近くの丘に登って写真撮影(#^.^#) 教会の中庭に気球が降りてしまいそうなほどの低空飛行、とっても素敵でした。
今日はもう1つのお楽しみ、湖でのバルーンイリュージョンがありました。湖近くの ランチサイトに集まった気球車がパトカーに先導され、コンボイで会場入りです。
イリュージョン イリュージョンを見に来てくれた観客にぶつかりそうなほどの狭い道を(観客が多すぎて道が狭まったと言うほうが正解かな)進んで、幻想的なイリュージョンが始まりました。
あれ!今までルクセンのやり方とちょっと違うぞ〜今回はパイレーツオブカリビアンのテーマ曲に合わせて、バーナーを焚くタイミングもきちんと指示されてます。この演出は…mc-akiさん!Akiさんの演出はやっぱりすごかった!世界のスタンダードになりつつありますよ(^―゜)b

※Fin=フライ・イン=競技本部が決めた1か所のゴールに、条件を満たした離陸地からゴールを目指す
※MDT=マキシム・ディスタンス・タイム=決められた時間内にどれだけ遠くにいけるか距離を競う
7月29日
最終日、ブリーフィング会場に集まったものの、フライトできそうな気配はありません。
閉会式 やっぱり連絡事項のみとなり、最終タスクはキャンセルとなりました。今回のHONDAチームは良い結果を出すこともできずに大会が終了(>_<)でも、負け惜しみでなく良い大会でした。時速40kmの風でのフライトも良い経験でしたが、ルクセンブルグの大会はオブザーバーを使わずGPSでの競技ができる大会です。今後こういった大会が増えていくことになりそうな気配ですが、それに合わせて競技の対策をしなくてはと反省しきりのフライトでした。でも待ってて下さいね。水上パイロットはあまり器用なほうではないのですがこういった競技もコツコツと自分のモノにしていってくれるパイロットデスから(^-^)(と、信じてるのですが…願わくばその日が早く来てくれます様に…)
気球にクルーの夢も一緒に載せてこれからも頑張ります!
最後に大会参加のためにいろいろとご協力いただきました皆様に感謝を込めて…ありがとうございました!
Copyright (C) AirB 2007. All Rights Reserved.