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ロンチサイトより愛をこめて・・・
前日本航空協会 航空スポーツ室長の角田昌男さんは「2008とちぎ熱気球インターナショナルチャンピオンシップ」に今年から広報担当としてボランティア参加してくださいました。在職中から、素晴らしい感性で撮影なさる写真は、何度かAirBのHPでも使用させていただきました。定年なさってからは、カメラ片手に出掛けて見聞きなさったことを、エッセイと素敵な写真でまとめて、お友達などにメール送信なさっています。
そんな「徒然雑観・感」「とちぎ熱気球大会」を掲載させていただきます。
徒然雑感・感
11月20日〜24日の5日間、栃木県宇都宮市郊外鬼怒川河川敷にある道場宿緑地、芳賀町、そして茂木町のツインリンク茂木を舞台に繰り広げられた熱気球大会の運営(広報・公式記録即ち写真撮影等)を手伝って来た。大会の正式名称は「2008とちぎ熱気球インターナショナルチャンピオンシップ」。世界の航空スポーツを統括する国際航空連盟(FAI)から世界選手権並みのカテゴリー1として認定されている由緒正しき熱気球大会である。又この地は、私のサラリーマン生活40年、(財)日本航空協会9年間の最後の大仕事として担当した熱気球世界選手権大会が実施された思い出深い場所だ。今回の競技参加34機(更にオフィシャル気球7機)は世界選手権時に比べれば約半数で大会期間も2日短かったが、バルーンの数では比較できない盛り上がりもあった。特にキッツデーに係留されたドラエモン気球(バルエモン)が大人気で、子供達の笑顔と歓声が印象深い大会であった。

11月19日(水)
18:00芳賀農業者トレーニングセンターに設置された大会運営本部にてスタッフミーティング。19:00〜21:00芳賀ロマンの湯にてウェルカムパーティー。車を運営本部に置き、京都から来たO氏のオフィシャルカーに便乗してホテルに帰り、そのまま爆睡。

11月20日(木)
4:00起床、快晴、車にはビッチリ霜。4:30ホテル発芳賀の本部へ・・コーヒーとクロワッサンの朝食。5:00〜5:30ブリーフィング(以後、大会期間中5日間このパターンが続いた)ツインリンクもてぎのローンチサイトへ・・プレス受付開始8組程のプレスへキットを渡し質問に答える・・・6:30の日の出と共に一斉離陸・熱気球教室の写真撮影・・事故報を受けてO氏を乗せて事後現場へ・・約3hr現場立会い(初日にいきなり事故、心配したがパイロットが痛い思いをした他は大問題にならず大会続行・・一安心)。強風の為午後は競技中止。
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11月21日(金)
快晴寒い、芳賀本部5:00ブリーフィング、6:30ツインリンクから一斉離陸。オフィシャルバルーンの立ち上げを終えてから、競技気球を追跡。JDGポイント「道の駅・桂」脇の那賀川河川敷で追いつくが、次のJDGの田圃道へ先行した。次々とやって来る気球に声援を送りつつ写真撮影。競技終了後ホテルに戻り休憩。茂木駅前の「そば広」の開店一番客で昼食、目当ての「ユズ切り」は残念ながら次週からとのことなので鴨汁付け蕎麦を喰う。(今年は暖かく柚子が黄色く熟すのが遅れているため。)
芳賀の本部で皆と暫し歓談して時を過す・・・強風の為午後のフライトキャンセル・
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11月22日(土)
今日も快晴・・鬼怒川河川敷の道場宿緑地の会場へ。6:30プレス受付と綜合案内(インフォーメーション)係を宇都宮市のK氏と担当。朝の競技は会場へのフライイン、会場の北東から競技気球が数機見え始めた頃、プレスや特別ゲストを乗せるオフィシャル気球2機を立ち上げた。ネイチャー号という大型気球(10人乗り)で体験搭乗する予定だった宇都宮の議員さんが来られなくなり、一人空きが出来たので、急遽公式記録員(カメラマン)としてその気球に乗ることとなった。7:20離陸、日光連山、那須高原、遠くは富士山まで見通せる広大な宇都宮郊外上空を1時間半飛び、8時50分上高根沢の田圃の畦道にソフトランディング。競技気球との距離が離れすぎたため、空中から競技の様子を撮影することが出来なかったが、同乗のゲストに熱気球の解説をしながら1年振りの空中散歩を大いに楽しんだ。チェースカーで道場宿会場へ戻り昼迄テント番。午後のブリーフィング迄の間に芳賀町ロマンの湯に浸かって1時間休憩・・午後の競技は芳賀町の公園から一斉離陸、満開の山茶花越しに立ち上がる気球を撮影、競技はPDGなので追いかけるのを断念し、18:00ツインリンクのメインスタンドへ、バルーンイルージョン撮影準備・・18:45から30分間、気球のイルージョンと花火の競演を楽しみながら撮影。ホテルに帰ってI,O,T氏らとホテル内のレストランで中華の夕食。一番充実した一日であった。
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11月23日(日)
今日も快晴、4:00起床・・芳賀の本部に立ち寄り道場宿会場へ、6:00過ぎにはカメラマンや一般客が集まり始め、今日の競技に関する質問に答える。会場からの一斉離陸、7時過ぎ33機の競技気球と2機のオフィシャル気球が一斉に離陸し、最初のJDGを目指して南西へ飛び去った。会場では今日一日ステージでの演技、係留体験、熱気球教室などの行事が行われるので、競技気球を追い掛けたい気持ちを封じ込めてテントに留まり、K氏と共にインフォーメーション係りに徹した。係留体験待ちには長い行列が出来、多くの親子連れが初体験を楽しんでいた。航空協会のブースで行われたゴム動力模型飛行機教室も大盛況で、14;00過ぎには予定の200名を終えてキットがなくなったとのこと。午後のフライトは風が強くキャンセルだったが、幼稚園児の演技や熱気球教室等を撮影しながら会場に留まった。18:30からの夜のバルーンイルージョンも球皮なしのバーナーの競演となった。このバーナーバージョン、普通は危険防止のために観客は近くに寄せないのだが、今回は特別に観客を競技エリアに入れてバーナーの直ぐ近くで楽しんでもらった。20機のバーナーが焚かれると、観客の喜ぶ顔が照らし出されると共に、晩秋の冷気が吹っ飛び歓声が上がる。「これはいい、風が弱くてもこのバーナーバージョンを宇都宮大会の売り物にしようかな・・・」とは、宇都宮市の某課長の言。しかし、やはりバーナーバージョンより真っ暗闇にバルーンが浮かび上がる球皮有りのバルーンイルージョンの方が観客受けするだろう。
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11月24日(月、振り替え休日)
大会最終日、天候が悪化する予報にも関わらず、朝起きると満天の星、この分なら午前中で終る大会は大丈夫と確信。朝早くからカメラマンが来て、会場から一斉離陸か、タスク(競技)内容は決まったかの質問。6:30過ぎ、会場からの一斉離陸と決定、タスク内容をテント前の競技エリアマップに張り出すと観客がどっと寄って来た。宇都宮商工会議所青年部から初めて大会のボランティアで参加して一緒にインフォーメーション係りの担当になったK氏が今日の競技内容を説明している。
すっかり覚えてくれた様だ。これなら、来年は最初から戦力として活躍して貰えそうである。(・・と大会運営側で考えている自分が可笑しい・・・私もボランティアだった。)最初のJDGは昨日に同じポイントに設定されたが、上空の風が違うため競技気球は離陸した途端に皆高い高度を選び、しかも東へ向かった。逆光でしかも離陸後直ぐに熱気球が空高く豆粒のように散ったため、早々に撮影を諦めてテントへ戻った。最終日、しかも大会は午前中で終るため観客数が伸びなかった。最後に行われた熱気球教室には会場にいたほとんどの子供達が参加、Aさんの手馴れたマイクでのクイズと説明を聞き、参加者全員で球皮を広げ、気球を立ち上げて楽しんでくれた。 12:00大会終了、テントの中を片付けて、J氏と近くの蕎麦屋で昼食、会場に寄り最終点検後ホテルに戻る。大会終了と共に全天雲に覆われ、夕刻から雨が本降りとなった。風が強いため午後のフライトが出来ない日が3日あったが、概して天候に恵まれた大会であった。その日の内に牛久の自宅まで帰るというカメラマンのJ氏が夜の表彰式・サヨナラパーティー会場とホテル間の送迎を引き受けてくれたのでパーティーではビールを飲むことが出来たが、アルコール類はビールしかないのがチョッピリ不満。(19日のウェルカムパーティー会場は道の駅ロマンの湯であったため、地酒の販売あり。この栃木大会のパーティーではアルコール類は自分で買って飲むのである。)大会の成績はというとチャンピオンシップとしては外人パイロットに上位3位までを独占されてしまった。熱気球ホンダグランプリ5戦(渡良瀬4月、佐久5月、鈴鹿10月、佐賀11月、そして栃木が最終戦)の総合成績は数年前まで黄金時代を築いていた髯親父3人組みが久し振りに上位を占めた。20時過ぎパーティー終了後ホテルへ送ってもらう途中も土砂降りであった。
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それにしても、この熱気球大会の運営は資金集めに始まり、複数の自治体との係り、数百人のボランティア協力、選手の招聘、観客動員等本当にご苦労が多いと改めて感じた次第である。
11月25日(火)
ホテルを8時過ぎにチェックアウト。茂木の道の駅が9時に開くのを待って買い物。天候は快復して晴れてきたので、茂木から60kmほど北東にある袋田の滝へ回った。11時前に袋田の滝に到着、連休明けだというのに観光客で賑わっていた。しかし、今年の9月中旬に新しくオープンしたという見晴らし台へのエレベーター,連休中は長蛇の列で30分〜1時間待ちだったというが、今日は待ち時間なしに乗れた。新しい見晴台、滝の上部から全体が見えるとあったが、滝の下の方は林に隠れて見えにくい。自然保護のため林を切ることができないのだそうだ。今までの滝見台の方が水の落下を眼近に見ることが出来迫力があった。そそり立つ崖を削って流れ落ちる滝は残念ながら午前中は日陰、この分だと2時過ぎにならないと陽が射し込まない。心残りではあるが、昼飯を食う条件で無料駐車できる店に戻って昼飯にした。0時過ぎ袋田の滝発・・・那珂ICで常磐道へ乗り途中のSAで一休みして、首都高・羽横経由14時半に帰宅した。この間の走行距離902kmであった。
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