第7回「空を見上げて」IN大船渡 レポート |
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東日本復興支援熱気球イベント 第7回「空を見上げて」IN大船渡が8月31日9月1日に岩手県大船渡市の盛川河川敷サッカー・ラグビー場横広場で開催されました。
「空を見上げて」は震災があった2011年の夏、大船渡でスタートしました。
キャラバンに気球を積んで関東から東北に向かうと、静かで美しい海とは対照的に町は目を背けたくなるような壊滅的な被害を目の当たりにしました。復興に向けて頑張っている地元の方々はすっかり疲れている様子でしたが、気球に乗って上空から自分のふるさとをみた子供たちは、少し元気を取り戻してくれたような気がしました。第2回の昨年夏、復興が進み1年前は瓦礫の山だった熱気球の会場もすっかり綺麗に片付いており、たくさんのカモメが羽を休めていたのが印象的でした。そして、気球に乗った子供たちは皆、笑顔いっぱいの「ありがとう!」をくれました。そんな笑顔を原動力に茨城の日立市、宮城の亘理町、先日の東京 有明で「空を見上げて」を開催し続けることができました。通算3回目の大船渡での「空を見上げて」ではどんな笑顔に会えるのか、スタッフは皆心を躍らせて大船渡入りしました。 |
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盛川河川敷サッカー・ラグビー場は緑の芝生になっていました。31日夕方から、オープニングイベントの「バルーンイリュージョン」の準備。河川敷に本部テントが立てられ、気球がレイアウトされるとそこはもう「空を見上げて」会場に早変わり。後は日が暮れて観客の皆さんを待つばかりです。しかし、気象予報士のスタッフから間もなく雨が降るとの情報があり、少し時間を早めプログラムを短縮して実施することになりました。 |
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薄暮の河川敷「バーナー オン!」の掛け声とともに内側からライトアップされた気球の美しさに皆さんうっとり!当日の観客は少なかったのですが、翌朝、地元紙は1面でバルーンイリュージョンのカラー写真を掲載!来年はもっとたくさんの方が見に来て下さるでしょう。
その夜、スタッフは町に出て驚きました。昨年までは、食事をするところも少なく、20時過ぎに開いているところはほとんどなかったのですが、今年はプレハブではありますが、たくさんの飲食店が営業しており、何処も楽しげな声が外まで聞こえてくるほど賑わっていたのです。大船渡にはさんまの水揚げがあったばかりで、三陸の海の恵みに舌鼓をうちました。 |
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佐久市から 佐久の鯉太郎ミニくんも参加 |
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空を見上げてお絵描き! |
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いってきまぁす! |
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幻想的なバルーンイリュージョン |
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飛びきりの青空には気球が似合う |
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スタッフの笑顔 |
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※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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翌朝、前日の夜半過ぎからの雨と早朝から少し強めの海からの風で、熱気球の体験搭乗は危ぶまれましたが、会場に到着後スタッフは急いで気球の準備をはじめました。夏らしい青空のもと、日本各地から集まった熱気球は佐久バルーンクラブの「佐久の鯉太郎」と「たけしバルーン」京都フライトスタッフの「ANAシャインドリーム」名取BCの「いろは」地球の気球「ワンダーグローブ号」 5機。早起きして来場した家族連れの皆さんは、気球が立ち上がると歓声を上げて喜んでいました。時々吹く風の様子を見ながら、約150名の皆さんに体験搭乗を楽しんで頂くことができて本当に良かったです。
今回も、ワンダーグローブ号を気球に乗って上空から見て宇宙から地球を見る疑似体験や、青空にいっぱいの気球を白い画用紙に描いていただく子供スケッチ大会も実施。白い画用紙はみるみるカラフルな気球でいっぱいになり、文字通り親子で「空を見上げて」のんびりとした朝を過ごして頂きました。 |
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今回気球に乗れなかった方が「来年もまたやってください。次回は朝早く来ます」といってくださったのが印象的でした。2011年8月28日に大船渡で「空を見上げて」がスタートし、今回で7回目を数えました。続けることの難しさと、続けることの大切さを今回特に実感しました。しかし、気球に乗った子供たちの笑顔と来年もきっとやってくださいという言葉に励まされ、来年も大船渡で実施しようと決意しました。
台風の進路によっては中止も考えられる中、日本各地から集まるボランティアスタッフが安全に移動することができるのか?という心配もありましたが、9月1日の朝には約50名のスタッフ全員が揃い、実に手際よく笑顔で気球の運行をしてくれました。心より感謝します。
また、被災地で記念写真を撮って配布している「笑顔プロジェクト」の皆さん、地元の復興支援を続けている「絆プロジェクト三陸」の皆さん、そして地元大船渡市役所の皆さん、ご協力ありがとうございました。このイベントが継続できるのは、地元の方々のご協力あってのことです。 |
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復興にはまだまだ時間がかかります。いつか子供たちの本当に笑顔が戻る時まで、今後もこの活動を続けて行きたいとおもいます。皆様のご支援・ご協力を宜しくお願いします。 |
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※第7回「空を見上げて」IN大船渡に協力してくれた方々 |
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佐久熱気球クラブ、名取バルーンクラブ、京都フライトスタッフ、バルーンクラブU2、みちのくバルーンクラブ、ハッスルバルーンクラブ、那珂川バルーンクラブ、ワンダーグローブプロジェクト、NPO法人 笑顔プロジェクト、NPO法人 絆プロジェクト三陸、AirBスタッフ、大船渡市役所スタッフ |
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※地元新聞で紹介されました |
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東海新報の記事
岩手日報の記事 |
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尚、次回は第8回「空を見上げて」IN亘理 10月19・20日の実施です。たくさんの方のスタッフ参加をお待ちしております。 |