第8回「空を見上げて」IN亘理レポート |
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東日本復興支援熱気球イベント 第8回「空を見上げて」IN亘理が10月19日・20日に宮城県亘理町の吉田球場跡地南側農地で開催されました。
会場は、津波の被害を受けた海岸に近い場所で、今なお重機が入って整地を行っているところで、開会式で地震・津波があった場合の避難経路の話があり、その後黙祷を捧げてから、熱気球体験をはじめました。
今年は「空から見つけよう!わたりの未来」という趣旨で、2日間にわたり熱気球体験搭乗をしていただくとともに、夜間係留バルーンイリュージョンも実施する「熱気球フェスティバル」として開催。町中にポスターが貼られて、亘理町の皆さんが昨年に続いて、熱気球が町に来るのを楽しみにしてくれているのが分かりました。また、地元のスタッフの皆さんも会場で子供スケッチや野菜の収穫、苗木の植え込み体験など、いろんなイベントを企画、その熱意が伝わる「空を見上げて」になりました。 |
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日本各地から集まった熱気球は佐久バルーンクラブの「佐久の鯉太郎」バルーングループ風まかせの「キュー丸」ジャパンバルーンクラブの「AirB 2」地球の気球「ワンダーグローブ号」4機。早起きして来場した家族連れの皆さんは、気球が立ち上がると歓声を上げて喜んでいました。時々吹く風の様子を見ながら、約300名の皆さんに体験搭乗を楽しんで頂くことができました。
気球に乗って亘理の空に上がり、津波を支えてくれた松林や、これから再生される防潮林と農地を気球から見て、自分たち町の未来を考えよう!という力強い主旨はきっと子供たちの伝わったと思います。上空から自分のふるさとをみた子供たちは、最高の笑顔と「ありがとう!」をくれました。 |
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そして、亘理町の皆さんが楽しみにしてくれていた「バルーンイリュージョン」天気予報では開催が危ぶまれたのですが、開始時間には風も雨もなく4機の気球が次々に立ちあがり、会場に並べられた500個のキャンドルの暖かい炎との共演が始まりました。薄暮の会場「バーナー オン!」の掛け声とともに内側からライトアップされた気球の美しさに皆さんうっとり! 途中雨が降りだし、急いで気球は回収となりましたが、最後まで惜しみない拍手が送られました。
スタッフの皆さんは、来年はもっとたくさんの方に「バルーンイリュージョン」を見てほしいと言っていました。 |
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バーナーオン! |
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バルーンスタッフ地元スタッフ全員集合! |
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上空で笑顔いっぱいに手を振って |
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地元スタッフから感謝の花束 |
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さぁ!上がりますよ |
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キャンドルと気球の共演 |
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※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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20日は、前日の夜半過ぎからの雨と早朝から少し強めの海からの風で、熱気球の体験搭乗は中止でした。 |
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2011年8月28日に大船渡で「空を見上げて」がスタートし、今回で8回目を数えました。続けることの難しさと、続けることの大切さを毎回実感しています。しかし、気球に乗った子供たちの笑顔と来年もきっとやってくださいという言葉に励まされ、来年も「空を見上げて」を実施しようと決意しました。
日本各地から参加してくれたバルーンスタッフの皆さん!今回も実に手際よく笑顔で気球の運行をしてくれました。心より感謝します。
そして亘理町の皆さん、心温まるイベントでした。ありがとうございます。このイベントが継続できるのは、地元の方々のご協力あってのことです。 |
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復興にはまだまだ時間がかかります。いつか子供たちの本当に笑顔が戻る時まで、今後もこの活動を続けて行きたいとおもいます。皆様のご支援・ご協力を宜しくお願いします。 |
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※第8回「空を見上げて」IN亘理に協力してくれた方々 |
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佐久熱気球クラブ、バルーンクラブU2、バルーングループ風まかせ、ワンダーグローブプロジェクト、AirBスタッフ、一般社団法人ふらっとーほく、熱気球フェスティバル運営委員会、わたりグリーンベルトプロジェクト、気象予報士内藤邦裕氏 |