2013熱気球ホンダグランプリ最終戦
「2013とちぎ熱気球インターナショナルチャンピオンシップ 」レポート |
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11月20日~24日までの5日間、栃木県 茂木町ツインリンクもてぎ、芳賀町、宇都宮市道場宿緑地を会場に、栃木・茨城に渡る広範囲のフライトエリアで、「2013とちぎ熱気球インターナショナルチャンピオンシップ」が開催されました。
競技気球は32機、2013熱気球ホンダグランプリの最終戦に相応しく、世界チャンピオンはじめその国を代表するパイロット達が参戦!華やかで熱い空の戦いを繰り広げました。
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20日 朝は、ツインリンクもてぎからの一斉離陸。参加パイロット達に人気の高い那珂川下りのフライト。ロンチサイトの第2アクティブセーフティトレーニングパークから離陸した競技気球は、雲海と美しい紅葉の八溝山系を見降ろしながら、那珂川上空を気球で下る素晴らしいフライトとなりました。道の駅 桂をゴールにした#1 JDGをはじめ#2 PDG、#3 JDG、#4 FON、#5 FONの5タスクを実施。難易度の高いとちぎ大会らしいスタートです。
午後は、芳賀町でのフライトを予定していましたが、強風のためキャンセルになりました。
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紅葉の美しい山々から那珂川を臨む
photo by Monya |
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晩秋の茂木 |
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参加パイロットも思わず息をのむ美しさ |
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21日 朝は、風向が悪く予定されていたツインリンク茂木のロンチサイトは利用できず、茂木町から城里町に向けてのフライト。ひとつ目のターゲットは茂木高等学校の第2グランド。久しぶりに町の上空にたくさんの気球が飛んで、茂木町のファンの方は大喜びでした。#7のPDGではジョニー・ペトレン(USA)選手が0.10mのオン・ターゲット。2日目までの10タスクでなんとオン・ターゲット(10m×10mのターゲット上にマーカーを投下すること)を見せた選手が平均7名というレベルの高さを見せました。
この日の朝も#6 FIN、#7 PDG、#8 JDG、#9 JDG、#10 FONの5タスクを実施、距離も時間もロングフライトで多くの方が、青い空に浮かぶカラフルな気球を目にしたことでしょう。2日目の午後も、風が強く競技はキャンセルとなりました。
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茂木高校第2グランド目指して |
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ターゲット上空のせめぎ合い |
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上田選手オン・ターゲット |
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22日朝は、ツインリンクもてぎから一斉離陸。#11 JDG、#12 FON、#13JDG、#14 FONの4タスクが行われ、4タスクとも日本の選手が1000ポイント(タスクトップ)を獲得しました。中でも初出場の満行選手が#14で0.32mの好成績でタスクトップ。ベテラン強豪選手の中での快挙といえるでしょう。
午後は、芳賀町のひばりが丘公園からの一斉離陸。綺麗に晴れ上がった空に浮かび上がる気球が夕日に向かってフライトする美しい競技となりました。ここからの離陸は地元の皆さんにすっかり認知され、多くの観客の皆さんに見送られ#15 HWZと#16 PDGを実施。2タスクともグランプリに「Sushi&Sapporo」としてチームエントリーしているUKのリチャード・パリー選手がいずれも1.3m以内の好成績でタスクトップを獲得しました。
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ツインリンクもてぎからTAKE OFF |
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午後のタスクHWZのゴールで |
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計測班は大忙し |
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23日からはメインロンチサイトを宇都宮市の道場宿緑地の移しての開催。6:00前から会場はたくさんの気球ファンの皆さんが、寒く美しい空を見上げています。
この日ひとつ目のタスクは、会場に設けられたターゲットにマーカーを投下するFIN。
松本選手の0.41mのタスクトップをはじめ、10名がオン・ターゲットを見せ、会場からはその雄姿に惜しみない拍手が送られました。また、芳賀町の野元川と五行川の合流地点より南西の田んぼに設定された#18のJDGでは須江選手が0.00mのジャスト オン・ターゲットの快挙!計測班も思わず「オン・ターゲット!」と声をあげたとのことです。
4日目の朝は#17 FIN、#18 JDG、#19 PDG、#20 JDG、#21 FONの5タスクを実施。
会場の気球ファンの皆さんは、芳賀町方面に飛んでいくカラフルなバルーンを見送った後、体験搭乗や熱気球教室を楽しみました。この日、長年子どもをはじめたくさんの人に愛されたバルえもん(ドラえもんのシェイプトバルーン)が最後の雄姿を見せてくれました。
空に向かって両手を上げるバルえもんに、観客の皆さんは惜しみない拍手を送りました。バルえもん!ありがとう!お疲れ様でした。
宇都宮会場は、ステージイベントや会場をグルリと取り巻くテントブースがお祭り気分を盛り上げてくれます。バルーンASIMOが描かれた風船を持つ子どもたちや家族で温かい食べ物を囲む姿が目立ちました。バルーン会場でしか手に入らない、バルーングッズも人気でした。会場の皆さんは秋の空の祭りを楽しんでいました。
午後は、#22 PDG 芳賀町で競技が行われました。フライトエリアが広く、また競技実施時の風向によって、離陸地もゴールも変わるとちぎ大会。観客の皆さんにとっては、ブログを頼りに空を見上げて競技気球を追いかけるのが、あたりまえになりつつあります。しかし、いずれもハイレベルな戦いで、ターゲット近くでは集まった子供たちから「がんばれ~!」の声援と拍手が巻き起こり、参加選手も応援に応えて手を振るフレンドリーな競技会になってきました。
23日夜は、熱気球ホンダグランプリの人気イベント「バルーンイリュージョン」(夜間係留)がツインリンクもてぎで開催。スーパースピードウェイに1列に並ぶ28機の気球が「バーナーズ・オン!」を合図に一斉に光り輝きます。気球と音楽と花火とのコラボレーションに感激した夜でした。
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宇都宮会場のゴール目指して |
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芳賀町ひばりが丘公園からの離陸 |
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芳賀町上空を飛ぶ競技気球
photo by Satoshi |
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ロンチサイト上空競技気球から見た
宇都宮市街地 photo by Satoshi |
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TRMでバーナーズ・オン! |
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会場では体験搭乗 バルえもん最後の雄姿 |
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24日最終日の朝は、宇都宮のロンチサイトから一斉離陸。
#23 JDG、#24HWZ、#25 FON、#26 FON 4タスクを実施。5日間の最後のフライトとあって、参加パイロットの緊張感と闘志が伝わるようなTake Offでした。
競技気球を見送った会場では、オフィシャルバルーンのASIMOやBNS1が空へ。。。
その後、観客の皆さんにふわり熱気球体験をご案内しました。約1000人の方に熱気球体験搭乗をお楽しみいただき、宇都宮により気球ファンが増えたことを実感した2日間でした。
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宇都宮会場からの一斉離陸に感動
photo by T.Kozue |
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宇都宮から芳賀町へラストフライト |
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脇本パイロット率いるバンドのライブステージ |
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5日間で7フライト26タスクが実施された本大会は、カテゴリー1に相応しいハイレベルな戦いで、見ている私たちに感動を与えてくれました。特に今年は日本の若いパイロットたちの活躍が目覚ましく、タスクトップを15も獲得したことが印象的でした。
観客動員は13万4000人。栃木・茨城の空は美しい戦いのステージとなりました。
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優勝は日本の水上孝雄選手。昨年、思うような成績が残せなかった水上選手の喜びはひとしおでした。また「2013熱気球ホンダグランプリ」はやずやバルーンチーム (パイロット藤田雄大選手)が史上初の5連覇(昨年まではB.U.Mバルーンチームという名でエントリー)をしていました。
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2013熱気球ホンダグランプリの1・2・3位 |
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2013とちぎ熱気球インターショナルチャンピオンシップの1・2・3位 |
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2013とちぎ熱気球インターショナルチャンピオンシップの4位~10位 |
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最後になりましたが本田技研工業株式会社、スルガ銀行はじめ「熱気球ホンダグランプリ」各大会に協賛してくださった各社、そして各自治体の皆様に心より感謝いたします。
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来年も、よりヒートアップした熱気球競技会とたのしいイベント盛りだくさんの「熱気球ホンダグランプリ」にしたいと思っております。今後とも応援をどうぞよろしくお願いいたします。
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※タスク(競技)内容の詳細はこちらをご参照ください▼
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■2013とちぎ熱気球
インターナショナルチャンピオンシップ
競技結果 |
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■2013熱気球ホンダグランプリ
年間成績 |
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1位 |
水上孝雄 |
日本 |
20142P |
2位 |
須江哲洋 |
日本 |
19947P |
3位 |
ジョニー・ペトレン |
USA |
17916P |
4位 |
藤田雄大 |
日本 |
17849P |
5位 |
マシュー・スケイフ |
AUS |
17707P |
6位 |
レット・ハートシル |
USA |
17672P |
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1位 |
やずやバルーンチーム |
326P |
2位 |
TOTOバルーンレーシングチーム |
295P |
3位 |
Team LAPUTA |
278P |
4位 |
Sushi&Sapporo |
266P |
5位 |
SALTYDOGS |
259P |
6位 |
The Aero-Libertines |
244P |
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※詳しいリザルトはこちらをご覧ください▼
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2013熱気球ホンダグランプリ 各大会のリザルト
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渡良瀬 佐久 鈴鹿 佐賀 とちぎ
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