2014熱気球ホンダグランプリ最終戦
「2014とちぎ熱気球インターナショナルチャンピオンシップ 」レポート |
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11月20日~24日までの5日間、茂木町ツインリンクもてぎ、芳賀町、宇都宮市道場宿緑地を会場に、栃木・茨城に渡る広範囲のフライトエリアで、「2014とちぎ熱気球インターナショナルチャンピオンシップ」が開催されました。
競技気球は29機、2014熱気球ホンダグランプリの最終戦に相応しく、日本初の世界チャンピオン藤田雄大選手をはじめ日本のトップアスリートと海外の強豪選手が参加して、8フライト26タスクで競い合いました。
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20日 朝は、ツインリンクもてぎのからの一斉離陸。参加選手に人気の高い那珂川下りのフライト。ツインリンクもてぎから離陸した競技気球は、雲海と美しい紅葉の八溝山系を見降ろしながら、那珂川上空を気球で下る素晴らしいフライトとなりました。ロンチサイトで気球を見送り、#2のターゲットが設置されている道の駅で待つクルーや気球ファンの前で次々にマーカーを投下する選手たちに惜しみない拍手が送られました。
午後は芳賀町下延生 城興寺の北北東をゴールにしたFINとWDN。FINのゴールに複数の競技気球が見えてくると、副島 副競技委員長がAirB2で離陸。そのあとを競技気球が追うという見ごたえのあるタスクに芳賀町のギャラリーは大いに湧きあがりました。
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※競技の解説はこちらをご覧ください▼
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21日 朝は、笠間市箱田の田んぼをゴールにしたFINからスタート!その後、茂木町いいさと逆井川館の南西の田圃にあるターゲット目指しました。風向きの関係で主会場であるツインリンクもてぎのロンチサイトを使用することのない競技でしたが、AirBブログやFacebookページの最新情報をもとに多くに気球ファンが競技を観戦しました。近隣住民の皆さんが空を見上げている様子をあちこちで見かけました。
午後は、離陸地として定着した芳賀町のひばりヶ丘公園からの一斉離陸。競技気球はパイロット自身がきめたゴールに向かうPDGの後、HWZへ。
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22日 朝はツインリンクもてぎ南のロンチサイトをゴールにしたFINからスタート。高高度から次々にマーカーが投下される中、パイロットの顔が見えるほど高度をおとしてアプローチをかけた水上選手は見事なオンターゲット!会場から惜しみない拍手がおくられます。その後、リチャードサービン選手(米)ジェフギレス選手(米)と続き、この日も参加選手のレベルの高さに驚かされました。その後は、道の駅かつらのゴール(JDG)を経てFONを2つとPDGというロングフライト。体力と気力が要求される、難易度が高いタスク設定です。一方、ツインリンクもてぎでは体験搭乗が実施され、参加気球を見送った観客の皆さんが最高の景色とふわり独特な浮遊感を楽しみました。
午後は、芳賀町 祖母井の上の原緑地公園のサッカー場からの一斉離陸のPDG。 爽やかな青空に次々に飛び上がる競技気球に、近隣の皆さんや車で追いかける気球ファンの皆さんがしきりに手を振り応援してくれました。
夜は、芳賀町のひばりが丘公園で初めてのバルーンイリュージョン!間近に見る光り輝く夜の気球に大人も子供もおお喜び!5カウントダウンの声が大きく響きわたり感激の一夜となりました。
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23日からは主会場を宇都宮市の道場宿に移しての開催です。朝は、会場からの一斉離陸#20PDG #21JDG #22 FON #23JDGで、そのフライトテクニックを競います。朝焼けに向かい次々に飛び立っていく気球は、比較的低い高度で会場は離れて行き、観客と会話をしながら手を振るパイロットもいたほどです。真剣勝負の中ギャラリーと会話を交わせるのは、熱気球競技ならではですね。
競技気球を見送った後、会場では熱気球体験搭乗が始まります。この日は、熱気球ホンダグランプリ開幕戦が開催される栃木市のオリジナルバルーン「ハーランド号」をはじめ、栃木県経済同友会のバルーンやスルガ銀行ドリームダイレクト号、ALSOK号に乗り、皆さん笑顔でした。熱気球教室やステージイベント、テントブースでの販売などで、小春日和の一日を家族とゆっくり時間を過ごしました、との声をいただきました。一方、競技が気になる気球ファンは、ブログなどを頼りに空を見上げて気球を追いかけます。いずれもハイレベルな戦いで、ターゲット近くでは歓声と拍手が巻き起こりました。
午後は、強風のために中止でした。
夜は、ツインリンクもてぎのスーパースピードウェイに参加気球が並ぶバルーンイリュージョン!あいにく開催時間になっても風が弱まらず、バーナーバージョンでの実施。バンクに設置されたゴンドラをチームクルーが囲み観客に手を振る、フレンドリーな夜間係留となりました。
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24日朝。最終日の最終競技はFINからスタートし、会場をゴールに設定したJDG、そして同じく会場内に2つのマーカーを投下し、その距離の短さを競うMNDDです。会場に飛んでくる気球は、そのほとんどがロンチサイトに設定されたターゲット近くにマーカーを投下。高度を下げてターゲット真上をゆっくり通過しながらマーカーを置いていくパイロット達の華麗なフライトテクニックに会場から惜しみない拍手とどよめきのような歓声が沸き起こります。ターゲット上はマーカーの山!5日間気を抜かず、多くのタスクをこなしてきた参加パイロットはカテゴリー1に相応しいハイレベルな戦いで、見ている私たちに感激を与えてくれました。多くのギャラリーが歓声を上げるロンチサイトのゴールでは、野上選手が0cmのオンターゲット!参加29機中、26機が10m×10mのターゲット内にマーカーインする驚くべき成績を残しました。
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5日間の観客動員数は、11万3000人。近隣で空を見上げた人は数知れず、栃木、茨城の空は美しい戦いのステージとなりました。また、パイロットをはじめとする参加チームとオブザーバー競技委員、運営スタッフ総勢約300名が晩秋のとちぎでの熱気球大会を楽しみ多くの観客の皆さんに感動を与えました。
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初日からトップを走り続けていた日本の藤田雄大選手を、アメリカのジョー・ハートシル選手が僅差で破り優勝しました。また、「2014熱気球ホンダグランプリ」はやずやバルーンチームが史上初の6連覇を果たしました。
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本年も「熱気球ホンダグランプリ」に参加してくださった各チームのパイロット並びにクルーの皆さん、一年間素晴らしい戦いを見せていただきありがとうございました。そして、各開催地の地元をはじめとする数多くのボランティアスタッフの皆様、お疲れさまでした。また、ホンダグランプリを応援してくださった熱気球ファンの皆さん、各大会で熱い応援をありがとうございました。
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最後になりましたが本田技研工業株式会社、スルガ銀行はじめ「熱気球ホンダグランプリ」各大会に協賛してくださった各社、そして各自治体の皆様に心より感謝いたします。
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来年も、よりヒートアップした熱気球競技会とたのしいイベント盛りだくさんの「熱気球ホンダグランプリ」にしたいと思っております。今後とも応援をどうぞよろしくお願いいたします。
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■2014とちぎ熱気球
インターナショナルチャンピオンシップ
競技結果 |
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■2014熱気球ホンダグランプリ
年間成績 |
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1位 |
ジョー・ハートシル |
USA |
20755P |
2位 |
藤田雄大 |
日本 |
20698P |
3位 |
レット・ハートシル |
USA |
19999P |
4位 |
佐藤将史 |
日本 |
17757P |
5位 |
マシュー・スケイフ |
AUS |
17720P |
6位 |
須江哲洋 |
日本 |
16526P |
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1位 |
やずやBalloon Team |
380P |
2位 |
B.Tゼフィール |
255P |
3位 |
The Aero-Libertines |
254P |
4位 |
空友 |
250P |
5位 |
TOTO バルーンレーシングチーム |
250P |
6位 |
SALTY DOGS |
242P |
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※詳しいリザルトはこちらをご覧ください▼
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2014熱気球ホンダグランプリ 各大会のリザルト
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渡良瀬 佐久 鈴鹿 佐賀 とちぎ
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