2015熱気球ホンダグランプリ第3戦
一関・平泉バルーンフェスティバル2015レポート |
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10月10日(土)から12日(月)の3日間、岩手県一関市の一関水辺プラザで2015熱気球ホンダグランプリ第3戦「一関・平泉バルーンフェスティバル2015」が開催されました。
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今年から東北ではじめてホンダグランプリの1戦として開催され、競技参加気球は24機。この大会の魅力は何といってもそのフライトエリアで、広大さのみならず高度も8000フィートまで上がることができるので、参加パイロット達はより真剣勝負、そして楽しみな競技会となりました。
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10日朝 前日までの強風も止み、素晴らしい秋空に恵まれました。しかし、風向が悪くメイン会場からの離陸もまた、ゴールとして設定する事もできませんでした。会場に近い遊水地内に設定されたターゲット目指して次々に大きく見えてくる競技気球。ターゲットまで見に行く気球ファンも大勢いました。#1のPDGは現世界チャンピオンの藤田選手が、#2FINはオーストラリアのトップパイロット マシュー・スケイフ選手が1000ポイントを獲得。その実力を見せつけました。さすがグランプリ戦、オンターゲットを見せる選手が多く、ゴールで観戦していた観客から盛大な拍手が送られました。
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※競技の解説はこちらをご覧ください▼
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一斉離陸!空へ! |
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初日朝、会場では3機のオフシャルバルーンが! |
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離陸後プリズム号から見た会場 Photo by Yatoji |
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会場から手を振り離陸するNew ASIMO |
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10日午後の離陸 Photo by Taro |
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美しい一関秋の風景 Photo by Yatoji |
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※写真をクリックすると拡大してご覧いただけます。 |
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10日午後の競技は#3PDG 会場からの一斉離陸でした。日本全国、そしてオーストラリア、イギリスからエントリーした競技気球が次々に空に舞い上がる華やかな光景、そして上空から手振り笑顔で競技に臨む、フレンドリーなパイロット達!会場は熱気球大会ならではの温かい雰囲気に包まれました。
初日の夜はウェルカムパーティー。「祝い餅つき振舞隊」の楽しくて美味しいパフォーマンスに参加選手もスタッフも大喜び!東北ではじめての「熱気球ホンダグランプリ」に地元の方々も参加者も大満足で、翌日からの競技会がますます楽しみになった夜でした。
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11日朝 #4JDG #5PDG #6IDG #7FONの複合タスクが組まれましたが、8:00には雨が降り始める予報のため、6:15にはグリーンフラッグが上がり競技開始!
雲底が低い空ではありましたが、雨が降り出す前の短時間での勝負となる会場からの一斉離陸に競技らしい緊張感がありました。離陸後、#7のFONはキャンセル、美しい東北の田園風景の中、低空で飛行する気球に会場外の皆さんも目を奪われていました。(AirB facebookページにASIMOから撮影した動画があります)
午後は、天気予報どおりの雨で競技はキャンセル。2日目を終え、佐賀の上田選手がトップに立ちました。
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誰もが楽しみにしていたスペシャルイベント「バルーンイリュージョン」は奇跡的に開始時間直前に雨が止み、一関の町中の磐井川緑地で実施!河川敷に一列に並び内側からライトアップされた熱気球と音楽のコラボレーションに、磐井川の両岸いっぱいの観客から惜しみない拍手が送られました。
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離陸後上空から Photo by Kumosuke |
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ターゲット上空のしろくま Photo by Ytoji |
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バーナーON! Photo by Yatoji |
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河川敷に一列に並んだ夜間係留 |
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誰もを魅了したバルーンイリュージョン |
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マップスによるパラグライダー体験 |
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12日朝 最終競技は#7FIN と会場ロンチサイトにターゲットが設定された#8JDG。
観客の皆さんは高い土手の上で、会場に向かってくる競技気球を待ちました。徐々に機影が大きくなり、ドキドキしながら見守りましたが、早めに近づいて来た気球は会場近くで変わる風に悩まされ、なかなかターゲット上空を通過する気球はなく、「熱気球ホンダグランプリ」となってはじめての大会、観客の目前でオンターゲットを見せることはないのかと心配になった時、ほんのすこしの時間、一関東大橋を超え東側から裏選手水上選手がターゲット上空を通過してマーカーを投下!会場を沸かせました。(Facebookページに動画があり)その後、北西から素直に攻めて来た、佐藤将史選手、高島選手、須江選手、そしてホンダしろくまの河口選手などが次々にターゲット上にマーカーを投下。トップの佐藤選手は2.31mという好成績を残し、難しい風の中、さすがグランプリ戦と頷ける競技を見せてくれました。マーカー投下後は、数多くの競技気球が磐井川対岸に着陸し、しばらくの間素晴らしいシャッターチャンスを作ってくれました。
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秋の大会らしい風景 Photo by Taro |
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ラストフライトに虹! Photo by Ytoji |
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最終日に観客を沸かせた「太助」 |
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最終日対岸に着陸 Photo by Kumi |
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上位入賞者 |
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万歳三唱にて修了した大会 |
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参加選手は、秋が深まりつつある東北の景色を堪能し、新たなグランプリのフライトエリアで国際ルールに従った真剣な競技を楽しみました。
競技が中止になった参加選手たちは、同時開催の一関市の一大イベント「餅サミット」で舌鼓を打ったり、チームメイトと共に世界遺産平泉をはじめ観光地をめぐり、グルメや温泉を堪能した様子。バルーニストの皆さんは、余暇を過ごすのがとても上手です。
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体験搭乗は、天候に恵まれず、初日のみ実施。風や雨、そして、あくまでも競技優先の大会であることを一関の皆さんにご理解いただければと思います。実行委員会では少しでも気球に親しんで頂こうと、地元の「黄金の国 平泉・一関号」や「ASIMO」などを会場で係留しました。また、地元のマップスパラグライダースクールの皆さんの協力で、パラグライダーの体験をお楽しみ頂きました。
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今回、イベント会場では様々なイベントが行われましたが、地元の保育園児の可愛い演技、そして、飲食のブースはじめステージイベント、オフィシャルバルーンスタッフと活躍してくれた大東高校の皆さんの目をみはる働きぶりには感心しました。地元ボランティアの皆さんの関心も高く、今後この大会が大きく育って行く礎ができた今年の「一関・平泉バルーンフェスティバル」でした。
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■「一関・平泉バルーンフェスティバル2015」の成績 |
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1位 |
上田 諭 |
7022P |
2位 |
須江 哲洋 |
6492P |
3位 |
藤田 雄大 |
6414P |
4位 |
河口 正義 |
6384P |
5位 |
赤間 晋 |
6104P |
6位 |
マシュー・スケイフ |
5909P |
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