「佐久バルーンフェスティバル2016」レポート |
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「2016熱気球ホンダグランプリ第2戦」「佐久バルーンフェスティバル2016」が5月3(祝・火)から5日(祝・木)までの3日間、長野県佐久市 千曲川スポーツ交流広場で開催されました。世界選手権が日本で開催される今年は、男女の熱気球世界チャンピオンがエントリー。例年にもましてレベルの高い競技会が期待されます。
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※競技の解説はこちらをご覧ください▼
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5月3日朝!イベント広場に立ち上がるNew ASIMOと佐久の鯉太郎とAirB2を前に、柳田市長の開会宣言と花火が会場に響き、今年の佐久バルーンフェスティバルが開幕です。初日の朝は#2のFIN(フライ・イン)のターゲットを会場の設定した競技。オフィシャルバルーンが離陸するとまもなく多くの機影が見えてきました。最初にアプローチをかけたのは現世界チャンピオンの藤田選手。次第に大きくなるお達者にゃん吉2に会場のあちらこちらから声援があがります。その後も会場上空に飛んで来る競技気球。1年ぶりの空の上での静かなる熱戦を見ようと皆空を見上げています。そして、世界選手権日本代表選手のひとり片平選手のオンターゲット(0.93m)で会場はヒートアップ!真後選手(3.50m)西澤選手(4.69m)と次々にターゲット上にマーカーを投下していく素晴らしいフライトテクニックに惜しみない拍手がおくられました。初日#1PDG(パイロット・デクレアドゴール)では水上選手が#3JDG(ジャッジ・デクレアドゴール) #4FON(フライ・オン)では九州佐賀からエントリーした松本選手が1000ポイントをゲットしました。
競技気球全てが#3タスクに向かった頃、キッズデーの係留&体験搭乗のための気球を準備しましたが、風が強く吹き始めやむなく中止。午前2時から並んでいたという気球ファンの方々も肩を落としていました。
しかし、気球以外のキッズデー特別イベントも盛り沢山の佐久バルーンフェスティバル。画用紙に思い思いの気球の絵を描いてもらう子供スケッチ大会はじめ、小さな椅子を作った木工教室、風に乗る凧作り、そして地元子供たちが活躍するステージでイベント広場は盛り上がりました。
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午後、早くから吹き始めた風が止むことなく競技はキャンセルに。しかし、会場で風待ちをしていたパイロット数人にインタビュー。今秋、日本で10年ぶりに開催される佐賀熱気球世界選手権の日本代表選手に大会に望む意気込みなどを聞きました。「がんばろう九州!」を旗印に実施された熊本地震被災者の皆さんへの支援活動の一つ、チャリティーバザーでは、気球関係者が持ち寄った商品やパイロットのサイン入りポスター等が飛ぶように売れ、義援金箱にも多くの方々が協力してくださいました。ありがとうございました。
ウェルカムパーティーでは、男女の世界チャンピオンやゲストのたけし軍団ダンカン氏(ビートたけし氏アート・デザインのたけしバルーン応援に毎年ご来場)による鏡割り、手作りの鯉こく(佐久は清流で育つ鯉料理が有名)に舌鼓をうち、地元も方々とバルーニストが交流をはかりました。
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開会式のイベント広場3機の気球 |
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フライイン!気球を待つお客さん |
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がんばろう九州 |
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オンターゲット |
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キッズデー写生大会 |
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会場に向かう気球 |
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5月4日前夜からの激しい風雨に、観客の皆さんのみならず競技者・スタッフもがっかりの朝。
ブリーフィングでは、7時過ぎには一時雨が止むことを予想して選手達は傘をさして会場入りしました。しかし、1時間以上経っても雨は止むことなくその後も風が強まることを懸念して競技は中止になりました。
選手達が会場を後にし、温泉やグルメ等の観光にでかけた頃、ようやく朝日が射しはじめます。ハートフルデーのこの日、バリアフリーバスケットをつけた「たけしバルーン」が立ち上がり、続いてイベント広場にはASIMO・スルガ銀行Dream Direct号・佐久の鯉太郎 3機が立ち上がり、雨の中気球を待っていた観客の皆さんはしきりにシャッターをきっていました。そんな中、浅科方面には大きな虹が!
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午後。風は弱まることを知らず、勢い良く佐久凧が上がる会場。競技はまたもやキャンセルに。「がんばろう九州」チャリティーバザーブース前で、世界選手権日本代表選手、女子世界チャンピオンのニコラ・スケイフ選手、女子世界選手権に出場する選手、ジュニア世界選手権出場選手等によるファンミーティングを開催。インタビューとサイン会などで、チャリティーバザーを盛り上げました。
夜間係留バルーンイリュージョンは、強風のためバーナーバージョンで実施。バスケットの直ぐ側で勢い良く焚かれるバーナー、パイロットやクルーとの交流を楽しみながらの5カウントダウン。会場はひとつになりました。
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気球と気球をつなぐ虹 |
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4日イベント広場の3機 |
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世界選手権代表選手のファンミーティング |
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熊本地震支援活動チャリティーバザー |
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人気のバイクトライアル |
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ゼッケンにもがんばろう,九州!を |
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5月5日最終日。風の音で目覚めるほど、夜明け前からの強風。ロンチサイトでの再度ブリーフィングで中止が伝えられると、暫定トップだった松本選手の胴上げが始まりました。1フライトしかできなかったのは、過去に例がなく物足りない競技会となりましたが、気象班のリーダー内藤氏は「スカイスポーツを楽しむ我々は風に、天気に遊ばせてもらっているので」という言葉に思わず頷いてしまうのでした。しかし、ご来場頂いた皆さんには、バーナー体験やインフレーター体験等で気球と親しんで頂きました。
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閉会式では、来賓のご挨拶で「熱気球の大会は喜びとエネルギーをくれる」「毎年違う感動を得て、また来年も来ようと思う」「いい笑顔をもらった」等の言葉を頂きました。また、選手からは「開催前の公式練習フライトの時、ゴミ拾いをしていた地元の方と出会い、一緒に食事をした。地元の方々が我々と観客の皆さんを受け入れるために努力してくださっていることを改めて知り感謝している」と。
来年25周年を迎える本大会は、本当の意味で人々の心に根付いた大会になっていると思いました。
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北は北海道から南は沖縄から応援に来てくれたボランティアスタッフの皆さんのご協力そして地元の皆さんのご尽力に心より感謝申し上げます。
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インフレ―ター体験 |
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バーナーと花火のコラボレーション |
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表彰台 優勝は松本直之選手 |
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■「佐久バルーンフェスティバル2016」
競技結果 |
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■2016熱気球ホンダグランプリ
第2戦までの暫定順位 |
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1位 |
松本直之 |
3703P |
2位 |
ニコラ・スケイフ |
3117P |
3位 |
上田 諭 |
3036P |
4位 |
松山 保 |
3025P |
5位 |
佐藤将史 |
2991P |
6位 |
山中 昇 |
2798P |
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1位 |
YAZUYA BALLOON TEAM |
80P |
2位 |
Team Scaife |
77P |
3位 |
B.T.Ze'phyr |
65P |
4位 |
気球屋レーシングチーム |
63P |
5位 |
翔草 |
61P |
6位 |
SALTY DOGS |
58P |
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※詳しいリザルトはこちらをご覧ください▼
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2016熱気球ホンダグランプリ第3戦は、9月17日から19日に三重県鈴鹿市で開催される「鈴鹿バルーンフェスティバル」です。ぜひ、皆さんご観戦ください。
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