東日本大震災復興支援活動
東日本大震災10年目となる東日本大震災復興支援熱気球イベント「空を見上げて」
東日本大震災から10年が経ちました。熱気球に乗って被災地の子どもたちを元気づけようと始めた「空を見上げて」も32回開催してきました。
2011年8月28日早朝、大船渡市の盛川河川敷に6機の熱気球が上がりました。
大船渡市は佐久市の友好都市です。その年5月に東日本大震災復興支援として開催された「佐久バルーンフェスティバル」で集まった義援金を佐久市長が直接大船渡市に贈りました。その際に「大船渡でも気球を上げてくれませんか?」との要望があり、日本各地の自治体やスポンサーにも声をかけて佐久市、佐賀市、鈴鹿市、ホンダASIMO他6機が集まったのです。
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青空のもと6機の熱気球に300人以上の方々に熱気球搭乗体験をしていただきました。当日、多くのマスコミが取材に訪れ、中でも共同通信が日本各地の新聞に配信した、瓦礫の後ろに6機の気球があがっている写真は、全国の新聞で大きく扱われました。
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共同通信が配信した6機の気球
気球に乗った方々の笑顔を見て、被災地の子供たちを元気づけること、そして震災を忘れないためにこの活動を続けようと決意しました。
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2011年第1回の集合写真
そして、2020年までに32回「空を見上げて」を続けてきました。
この原動力は毎回参加してくれている方がいるボランティアのおかげです。延べ32回で2416名の方が参加してくれていました。本当にありがとうございます。
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大船渡の市長さんは毎年参加して頂いています
32回の活動で地域の人達との交流も始まりました。大船渡市では毎回市長さんが気球に乗ってくださり、地域の復興を説明していただいております。2018年には大船渡北小学校の校庭で実施。この年、今校庭の仮設住宅がすべて撤去した記念の熱気球係留となりました。
宮城県亘理町では、防潮林の再生を目指している地元のグリーンベルトプロジェクトと一緒に植樹も行っています。「空を見上げて」のボランティアスタッフもここ数年植樹に参加させて頂いております。
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亘理で我々が植えた熱気球の森
50年から100年後に防潮林となって次の時代の子供たちを守るかもしれない、という話には感動しました。その事業に参加させて頂いていることに感謝しました。
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いわきでは親子ボランティアが活躍しています
福島県のいわき市では、親子ボランティアを募集して地元のスタッフとの交流を図っています。
毎年参加してくれる方も多く、子供たちの成長も楽しみです。
東北の皆さんを元気に!と始めた「空を見上げて」ですが、逆に元気をもらって帰ることも多くなって来ました。
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東京のビルの中で気球が毎年上がっています
未だに10年前の余震に驚く日々ですが、年月を経ると離れた地域の関心は薄れていくもの、そこで思いついたのが東京での開催です。「空を見上げてIN東京」は東京臨海広域防災公園を会場にして、防災の意識をより高めつつ東日本大震災の記憶を消さないために有意義なイベントとなりました。ここでは、搭乗料金を頂き被災地で復興の活動を続けている団体に寄付をさせてもらっています。
新型コロナウィルスの流行により活動も制限されていますが、誰もが安心して空を見上げて過ごせるようにこれからもこの活動を続けていきたいと思っています。どうそ皆様のご支援をお願いいたします。
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