熱気球大会では、それぞれの競技(タスク)の結果に対してポイントが与えられ、その合計で大会優勝が決まります。
(これはタスクに対するポイントで、グランプリポイントとは別のものです) 最高点は1000ポイント。
グランプリ大会の場合は、さらにそのタスクポイントで確定した競技毎の順位に対して、最高12ポイントのグランプリポイントが与えられ、年間を通じてGP大会で獲得したグランプリポイントの総合計で、その年度のチャンピオンチームが決まります。
<タスクポイントの内容>
まず、その競技結果を良い順に並べて競技者をランキングします。そして1位を1000ポイントとし、2位以下は公式を当てはめて算出しますが、ランキングの上位と下位で計算式が変わります。
それぞれの内容をおおまかに説明すると、以下のようになります。(実際にはもう少し複雑ですが…)
グループA |
グループB
(No Result)
フライトしたが結果が得られなかった
場合(採点範囲外、時間超過など) |
グループC
(No Flight)
フライトせず
又はタスク失格 |
1位 |
競技者の
上位半数に当たる場合 |
競技者の
下位半数に当たる場合 |
1000 |
1000~約500の間で
競技結果に応じて配分 |
約500~0の間で
ランクの順位に従って配分 |
1000×(グループA以外の
競技者数の比率)-100 |
0 |
※グループAの競技者が半数未満だった場合は、上位/下位の境目が「グループA最下位まで」と変わります。
※グループBは、上の計算式か、グループAの下位半数の計算式で得られた平均のうち、高い方のポイントを得ます。
結果が得られなくとも0ポイントではありません。グループAの人数が少ないほど、Bの得点は高くなります。
このポイントから、さらにルール違反などがあった場合はペナルティ分を引いたものが、最終的なタスク・ポイントとなります。
<グランプリポイント>
グランプリポイントは、タスクポイントによって確定した競技者の順位に対して、競技毎に与えられます。
|
1位 |
2位 |
3位 |
4位 |
5位 |
6位 |
7位 |
8位 |
9位以下 |
グループB |
グループC |
グループAが6人以上 |
12 |
9 |
8 |
7 |
6 |
5 |
4 |
3 |
2 |
1 |
0 |
グループAが5人以下 |
9 |
7 |
6 |
5 |
4 |
- |
- |
- |
- |
1 |
0 |
※グランプリにエントリーしていない競技者を含む大会では、グランプリ参加者だけの順位で割り振ります。
※グランプリシリーズでのチーム順位は、グランプリポイントの合計で決まります。
同点チームが複数の場合は、12ポイントをより多く獲得したチームが上位となります。
(12ポイント獲得回数が同じ場合は、以下9,8,7…ポイントの獲得数で順位付けを行います)
<タスクポイントとグランプリポイントの違い>
タスクポイントの場合は、上位の得点は競技結果を反映しますが、グランプリポイントは競技結果が僅差でも大差でも、2位以下は1ポイントずつしか差が出ません。また、グループAなら9位以下は何位でも一緒です。
その代わり僅差でも1位になれば、2位とは3ポイントの差をつけられます。(順位決定にも、12ポイントの獲得回数が重要です)
ハイレベルな選手が集まるグランプリ大会では、特に上位は皆それなりの結果を出してきます。
タスクポイントは、何ポイント、何十ポイントというレベルで積み重ねてきたライバルとの差も、1回のタスクで大きくはずして何百ポイントも失点すれば、ライバルがどこかで失敗しない限り、逆転することが難しくなります。
しかしグランプリポイントの場合は、9位以下は20位でも30位でも2ポイント。逆にいえば、大半のチームが2ポイント以下なので、タスクトップで12ポイントを獲得すれば、GPランキングでのジャンプアップが期待できます。(6位を3回取るよりも、下位2回と1位1回の方が高得点となりますので、結果の悪そうなタスクは早めに見切りをつけて、トップを取れそうなタスクに集中する、といった戦略も考えられます)
「どのタスクも大きな失敗をしないこと」が重要なタスクポイントに対して、「ライバルを上回ること」や「ここぞというタスクで1位になること」が勝機となるグランプリポイント制は、より「勝負」の度合いが強いものといえるでしょう。